
という事で『ソクラテスの弁明』読んでみました。
ざっとあらましを言いますと…。
古代ギリシャ、アテナイにおいて当時70歳になる哲学者として活動していたソクラテスさんは、突然メレトスという青年に告発されちゃうのです。
その訴えは当時の政治的思惑を裏に隠しながらも、表向きには「国家の認める神々を認めず、青年に有害な影響を与える」という理由で死刑を要求するというモノ。(黒幕はアテナイの政治家と弁論家二人で、自分たちの反勢力である政治家数人がソクラテスと親交があったことで、邪魔者として危険視したそうです。)この言い掛かりとしか思えない訴えに、ソクラテスさんが法廷で弁明した様子を弟子プラトンが著したモノです。
(法廷にて)毅然とするソクラテスさん。
弁明というよりはどこか挑戦的に、むしろ死刑という求刑を恐れないかのような態度で、陪審員達に原告の訴えは不当で事実ではないことを論理的に述べます。ソクラテスさんは、裏に政治的思惑があるのを承知しながらも、自分は決して真理を追求すること(哲学すること)をやめないと宣言。
。。。
ところが、ソクラテスさんの言葉は通じなかったのか。
判決は陪審員による投票によって有罪となり、死刑の求刑となってしまいます。
う~む、この命をかけて正義を貫くソクラテスさんの高潔さは素晴らしい!
とは思うけど、ただ命だけは助かる道はいくらでもあったのに、なぜかそうしなかったソクラテスさん。ボクには、その心境が容易には理解し難いな~と思っていたら、理由の一旦が「クリトン」「ゴルギアス」という別の話に現れていました。
まず「クリトン」では、判決から時を経て牢獄で死刑執行を待っているソクラテスさん。
友人クリトンが面会に来て。。。そもそもこんな裁判は不正だ、牢獄から逃げ出せるように画策したから、さぁ逃げようと手を差し伸べるも、それを断るのです。
友人クリトンは色々と説得するものの、なぜ自分が牢獄から逃げないかソクラテスさんは自身の考えを述べます。人間として徳のある生き方「善く生きること」を目指してきた自分が不正を受けたからといって、それを不正で仕返すような行い決して出来ないと。
また「ゴルギアス」という話の中で、ソクラテスさんは「人から不正を受けること」と「人に不正を加えること」どちらがより不幸か、という問題を討論しています。長々と対話を進めていくわけですが、最終的に「人に不正を加えること」の方ががより不幸だという結論に至るのです。
簡単に言ってしまえば、現代でもよく言われるような「人に騙されることはあっても、人を騙すような人間にはなってはいけない」というあの倫理観でしょうね。
以上からソクラテスさんには、そういう確固たる価値観が根底にあったからなんだと、裁判に対した気持ちとその後の言動をを推察してみると、少し納得できるような気がしました。
# by yuuhi-k | 2012-05-15 20:12
シルクロードを通って伝播していった仏教の歴史。
そして、現代の日本でいまでも存在している仏教と共に、暮らしの中で少なからず影響を受けているボクたち。様々な顔立ちをしたブッダ像や壁画などを見ていると、これを作った昔の人たちの想いが胸の奥に歴史の重みとして、しんしんと深く体積していくようでした。



そして、祇園四条にある小さな美術館。
リンク→何必館(かひつかん)
以前から好きだった村上華岳さんの絵(デッサン風仏画)を観てきました。
こういう表現は観念的かもしれませんけど、僕にはどこかレオナルド・ダ・ヴィンチの素描に似た性質の深遠な宇宙を感じてなりません。(それは表面的な技術の巧拙とは違う所で。)
あの素描、あの線描、あの線一本一本は沁みるように深いです。
そして、現代の日本でいまでも存在している仏教と共に、暮らしの中で少なからず影響を受けているボクたち。様々な顔立ちをしたブッダ像や壁画などを見ていると、これを作った昔の人たちの想いが胸の奥に歴史の重みとして、しんしんと深く体積していくようでした。



そして、祇園四条にある小さな美術館。
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以前から好きだった村上華岳さんの絵(デッサン風仏画)を観てきました。
こういう表現は観念的かもしれませんけど、僕にはどこかレオナルド・ダ・ヴィンチの素描に似た性質の深遠な宇宙を感じてなりません。(それは表面的な技術の巧拙とは違う所で。)
あの素描、あの線描、あの線一本一本は沁みるように深いです。
# by yuuhi-k | 2012-05-04 14:15
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